ラグマスの海外情報を鵜呑みにすると死ぬ。私はそれを実際に見てきた。
これを私が書いているのはちょうど三次職実装直前でみなさん沸き立っている感じのラグマス。
日本版は海外版の後追いになるので、あちらの攻略サイトや海外サーバーでのプレイヤーの情報があれば日本でも先回りが可能。ということで海外サーバーの情報を調べている人も多いでしょう。
が、そんな方に向けて流れてくる海外情報をそのまま信じると痛い目をみるかもしれませんよ、というのが今回のおはなし。
- 私が8月ごろに見たラグマスの地獄
- メテオに手を出したため終われなくなった課金
- そこまでしたのに、下水は美味しくなかった。
- 下水よりも美味しい狩場がいくらでもあった当時
- 地獄への道は善意で舗装されている
- なぜそうなるのか?を1秒でも良いので考えてみて欲しい
私が8月ごろに見たラグマスの地獄
いまでこそ知人のサブギルドでまったりプレイをしている私ですが、日本版ラグマス開始直後は割とガチ勢の方がいるギルドやガチ勢の方に遊んでもらっていました。
で、その頃の割とガチな方々といえば当然海外情報を仕入れてスタートダッシュを狙う組だったわけですが、みなさん当然アレにたどり着きました。
グラストヘイム地下水路+メテオストトームが最強
という話に。
当時はまだ殆どのプレイヤーのギルド貢献度が足りなかったため、課金ガチャ(箱)をガンガン開けたり課金アイテムでゴールドバッジを確保したりしないとメテオストームをまともに撃つことができませんでした。
そんな中でも割とガチな方々は「海外ではみんな下水でメテオ」という情報を頼りにガンガン課金してメテオストーム取得しました。
その結果が「まともにダメージの通らないメテオストーム」が降る下水です。
メテオに手を出したため終われなくなった課金
このブログでもつい先日書きましたが、メテオストームは火力と詠唱カットが十分な人が使えば他のスキルより効率が良いスキルなのであって、メテオストームを取ったらすぐ強くなれるようなものではありませんでした。
が、取ってしまったものは仕方がないので強化するしかありません。というわけで彼らはさらに課金をすることになりました。まずは「ファイアーピラーも取らないとダメらしいぞ!」という話を聞いて。
他にもいくつかの選択肢があったはずですが「海外では下水でメテオが主流」というお話を鵜呑みにして目指した結果が「メテオ完成まで課金しまくるしかない」という一本道。
その当時は、チャンネルによっては誰も狩れなくて放置されていたBOSSすらいる状態で、強い装備は出回ることも少なく、今3,000,000zenyで買える装備が30,000,000zenyくらいなんてこともありました。メテオ装備を揃えるのも大変です。
それでも目指してしまって進めた以上は止まれないので、下水でメテオで狩れるまで強化し続けていました。
そこまでしたのに、下水は美味しくなかった。
当時のラグマスは始まったばかりでプレイヤーも毎日増え続けていました。なので、物がガンガン売れる状況。しかも今の10倍の値段の物がいくつも。
もちろん下水産の素材も今よりは高く売れましたが、実は大して稼げる狩場ではありませんでした。経験値的には美味しかったんですけど。
といっても稼げるzenyだけで言えば今よりは多いです。しかし、物を買う時の値段が今の数倍だったので相対的には今より圧倒的に不味かったのが現実。
海外情報では「下水が一番稼げる」と言われていたのになぜ美味しくなかったのでしょうか?
理由は実にシンプルで「海外版は需要と供給のバランスが既に崩れていて物が売れなかった」というのが原因。物が売れないので値段が下落。結果としてzenyの直DROPがメインの収入源になっていたため「下水が金銭効率1番」といわれていたわけです。
下水よりも美味しい狩場がいくらでもあった当時
ところが当時の日本のラグマスは、需要と供給のバランスが逆で高値でガンガン売れました。信じられないかもしれませんが、チャッキーのDROPなんて今の10倍以上のお値段です。
一般的なプレイヤーが下水に上がってくるようになって「鎧の欠片」が10,000zenyを切っても、クリスマスリースはキープしていました。まだおもちゃ工場に行ける人が少なかったため。
他にも、特殊な狩り方が必要な素材などはまだ狩り方が周知されていなかったため、かなり効率の良い金策だったはず。私のブログで以前書いたプロンテラ地下水路でのマンドラゴラ狩りなんかは、1時間に1,000,000zeny以上稼げたデータが残っています。
そんな時代なのに、直DROPのzenyを集める日々になっていました。
そんな下水が他よりも金銭効率良くなるのは、ここからさらに1~2ヶ月経ったころ。
その頃にはみんなお金も貢献度も溜まっていたので、誰でもメテオWIZが作れる時代になっていました。完全無課金のプレイヤーでも。
他の美味しい狩場を見つけて稼いだ後、相場が今のように下落していって稼ぎが潰れてからメテオWIZとして下水に舞い戻ってきた方々がたぶん一番稼げていたと思います。
(※初期のめっちゃ美味しいBOSS狩りしまっていた人たちは除く)
地獄への道は善意で舗装されている
もちろん海外情報をくれる方は貴重ですし、嫌がらせで嘘を流しているわけではありません。
しかし、海外サーバーと日本サーバーでは同じスキルを見ても周りの状況が違うため同じ評価であるとは限りません。
少し大げさに書きますが、例えば海外サーバーにはとても美味しいモンスターが居て、そのモンスターを狩るのに最適な装備が高値だったりしても、日本版にそのモンスターが居なければその装備の使いみちはありません。
しかし、海外では需要があって高いのは真実。
そこで「海外情報!○○は海外では高値なので強装備!!!」と付けて情報を流されると、現状何の価値もない装備を買ってしまうわけです。鵜呑みにするプレイヤーだと。
なぜそうなるのか?を1秒でも良いので考えてみて欲しい
というわけで、何らかの情報が入ってきたときに「なぜそうなるのか?」を考えてみて欲しいと思っています。
原因から結論までを順序だてて考えてみると、途中の要素の中に「海外版と日本版での差異」があった場合、結論が違うパターンがあることに気づけるかもしれません。
全くの余談ですが、BOSS狩りをしていたら阿修羅にMVPを持っていかれることに納得がいかなくて阿修羅を作った方もそのころは結構な数居ました。
いざ作ってみると、威力は出ないし、ラストアタックを取るのは意外と難しい。そのうえ「ラストアタックを取っただけではMVPは取れない」ということに後から気づいて愕然としていました。私の見た地獄その2です。
なんにしても、表面から見える結論だけを追うと幸せになれないなぁと思う今日このごろです。