猫好きから大不評の猫好き向けベッド、実はかなり良い仕組みでは?
6月13日の夜に投稿されて次の日の朝にはもう2万いいねを超えている「猫好き向けベッド」のツイートが話題ですが、実際にリプライや引用を見てみるとかなりの大不評。それがコレです。
マットの下が猫の迷路になっているベッド。猫飼ってないけど一瞬「欲しい」と思った。ナイスアイデア。 pic.twitter.com/ezfWnEq05M
— IDEAFUL 嫉妬レベルの世界のアイデア💡 (@KENJIRO_SS) 2021年6月13日
「猫を飼っていない人の考え」「猫を飼っている人と飼っていない人の認識の差」ような辛辣な言葉が並んでいます。
ですが、ひょっとしたらこれはこれでアリなんじゃないかな?と。
この猫好き向けベッドが不評な理由
実際に寄せられている否定的な反応で多いのは
- 絶対に中に隠れられてしまう
- 中で何かされたら気づけない
- ゴミが溜まりそう(あけないと掃除ができない)
といった内容がほとんど。
ですが、この問題のほとんどはたった一つの行為をするだけで解決できますよね。
そうです。マットレスを上げれば良いのです。(当たり前)
使うときにマットレスで蓋をして中が見えなくなっても、使っているときはほぼほぼ睡眠中なので見えなくても何も問題ありません。
「寝ている間もねこのことを見続けている」という方は人間ではないか単なる思い込みなので置いておきます。
で、使っていない間は常にマットレスを上げておけば別に中は見えるし掃除も可能です。
唯一の問題点は「マットレスをいちいち上げるのが面倒」ということくらい。
ここで考えてほしいのが次です。
面倒くさいこともねこのためなら動ける。
たしかにマットレスは敷きっぱなしでも良いように設計され、布団に比べて湿気を溜めにくいように出来ています。
ですが、敷きっぱなしよりは定期的に上げたほうが湿気の影響を減らせるのは確か。通気するためにマットレスの下に敷くすのこなんてものも売っていますし。
そこまでしなくてもなんとかなってしまうので普段は敷きっぱなしになっているマットレスですが、「ねこのために上げざるを得ない」という理由が加わったらどうでしょうか?
ねこ様のためという大義名分のもと、普段やらなかった「マットレスを上げる」という行為が生活ルーチンに加わります。
このベッドが「良いアイディアなのでは?」と思う理由はそこです。
マットレスを上げることを習慣化するためのアイディアではないかと。
さいごに
というわけで、このベッドは「ねこ好きがねこを喜ばすため」ではなくて「マットレスを上げる習慣をつけたいねこ好きの買い主」にとって良いベッドなのではないか?というお話でした。
設計者の本来の意図とは違いそうですが、市場での需要なんてものは得てしてそういうものです。設計者の意図しない使い方で売れた商品は山ほどありますからね。
(以下余談)
私が気になっているのは構造上の弱さ。マットレスの底面と迷路部分がくっついていないので面として構造を支える力はありません。しかも底板もなし。完全に迷路の板が単体です。
もしこのベッドを私が使うなら底板を付けるか板の一部に切れ込みを入れて筋交い(すじかい)を通すと思います。