私が怠けた生活をおくるために調べたこと、やっていることを書き綴っていくだけのブログです。

ラグマス・ロストフラグ・マジカミ関連の記事は内容が古くなってしまっているので整理予定です。

参考になった話があったらシェアしていただけるとやる気がUPします。

市場連動型を採用している新電力業者を選ぶなら今がチャンス?というおはなし。

【この記事は2021年の1月に書かれたものです】ここ数日ほどSNSで騒がれている「電気の価格が10倍だから新電力は危険」というフレーズ。

とても衝撃的かつキャッチーなので、内容を理解していない人がびっくりして憶測とともに拡散しておおごとになってます。

と、こんな書き出しで始まると「え?もしかしてあれってデマなの?」と思われるかもしれませんが、電気の価格が10倍以上に跳ね上がったのは本当のことです。

ただし、上がったのは電気料金ではありませんし、関係があるのも一部の該当者のみ。

でも私は思うんですよね。

こんな状況の今こそが新電力会社を選ぶチャンスなんじゃないかなと。

いま何が起きているのか

本当に細かい内容を追うなら、専門家が原稿を書いているニュース(週刊誌やスポ○ツ新聞は除く)や専門誌を追って貰うのが確実なのですが、ここでざっくりと書いていくと西日本を中心とする7エリアで「電力がギリギリ」という状況になっています。

その原因は「需要と供給のバランス」が崩れていることなのですが、この寒さで需要が増えているだけじゃなくて供給も減っているんですよね、今。液化天然ガスという火力発電の燃料の備蓄が減ってます。(LNGの備蓄が少なかった原因については色々と憶測が飛び交ってたりしますので割愛)

というわけで、この寒さも影響して跳ね上がっている電気の需要と供給のバランスが大幅に崩れているので「10年に一度の電力不足」になっている感じです。

ですが、10年に一度レベルの状況とはいえなぜ今回「電気代が10倍に」とSNSでこんなにも騒がれているのかというと、原因は「市場連動型」という比較的新しいシステム。

市場価格が直接影響するのが市場連動型の電気プラン

新電力会社は基本的に発電事業者から買ったり電気の市場で買ったりして集めた分を売っているわけです。

この電気の市場こそが「日本卸電力取引所(JEPX)」なのですが、今回の「電気の値段が10倍以上に」と騒がれている原因はこのJEPXでの値段。

実際に見てみると12月の価格の10倍以上になっています。しかもSNSで騒がれだした時のさらに2倍になってますしね、私がこれを書いている時点から見て前日のピーク時間。

これまでなら電力の価格が高騰しても、多少の影響はあるにせよ流石に数倍に跳ね上がることは無かったのでどこか「対岸の火事」みたいな雰囲気で「大変ねー」で済ますことが出来ていました。

しかし近年出てきた「市場連動型」のプラン、このJEPXの市場価格と連動して電気代が計算されるというシステムなんですよね。

これだけJPEXの市場価格が跳ね上がっているのに、連動して価格が決まる市場連動型プランの人が無事で済むわけがない!ということ。

もちろん「市場連動型」の電力プランを使っていない人は問題有りません。(燃料調達費で上がるかもしれませんが)

実際はそれぞれの電力会社が緊急対応を発表している

「安い時は安いけど高い時は高い」という市場連動型プランに納得して契約したとはいえ、さすがに今回の高騰は利用者からすれば想定外のピンチです。

というわけで、さすがにこれはまずいということで各社ともに緊急対応を発表しています。

※これを書いている1/15時点での各社のお知らせの内容です。ここ数日はガンガンお知らせが更新されているので"最新の"情報は各社公式サイトにて。

「自然電力のでんき」は上限付き値引き

「自然電力のでんき」はお住いの地域の大手電力会社の料金を基準として、差額分を上限3万円として値引き措置、と出ています。(第4報時点)

JEPX安いときは安かったのに(いくら異常な高騰とはいえ)高いときに上限付きでカットしているのですからこれも緊急対応です。

最新の情報は公式サイトで。

「エネルギーから世界を変える」自然電力のでんき

「シン・エナジー」は価格が変わらず

1月14日時点でのお知らせでは「市場価格の高騰を受けてお客様の電気料金があがることはございません」との文が。しかも赤文字で。ただし「燃料調達費」は上がる可能性があるとのこと。

 要は「市場価格の影響で上がることはないけど他の要因では上がるかもしれないよ」ということですね、ざっくりいうと。

実はここは新電力でも「市場連動型」を採用していないので高騰しないのは当たり前といえば当たり前なんですが、「市場連動型」を採用していない新電力会社でも緊急でお知らせを出すというほどの異常事態ということで。

最新の情報は公式サイトで。

おトクな新電力【シン・エナジー】

 「エルピオでんき」は緊急でプラン変更可能に

【2022年の4月で終了となっています】詳しくは【

電力小売り事業からの撤退についてのお知らせ - 株式会社エルピオ

】でご確認ください。

「エルピオでんき」は「緊急措置としてプラン変更を受け付ける」とのこと。

その後のお知らせでも、不安で問い合わせをする方のために自分が使っているプランが「市場連動型」が確認する方法を出したりしています。

最新の情報は公式サイトで。

超格安電力サービス【エルピオでんき】

めったに無い緊急事態だからこそ、各社の顧客対応が見れる

いくつかの新電力会社の緊急対応を軽く(1000社以上あるPPSを全て詳しく紹介していたら私が倒れてしまうので軽くです)紹介してきましたが、今回大きな影響を受ける「市場連動型」を採用していない新電力会社ですら、緊急でお知らせを出すほどの異常事態です。

「安いときは安い代わりに高いときは高い」というプランで納得して契約しているのだからとシラを切っても済まされる(企業イメージという点ではもちろん大幅なマイナス)状況での各社の対応が見比べ放題なわけですね、今。

なので、将来的に新電力を使おうと検討している方はいまこの時期にこそ各新電力会社の動向をチェックして、信頼に値する会社か見極めるのも良いのではないかと私は思っています。切り替える日が来たときのために。

暮らしに直接関わってくる電気というものを扱う会社だからこそ、表面上の安さだけではなく「何かあった時にも安心して使えるか」が大事だと思うので。