過去に台風が東京に上陸した回数はなんと0回!理由はとても単純。
9月9日の台風で千葉県南部が大きな被害を受けていまだに電気が復旧していない地域もあり話題になっていますね。というか千葉県でさえないわたしの家でも窓は割れましたし、倉庫の屋根の金属トタン(通常のより大きなもの)が30枚ぐらい飛びました。面積に直すと30畳以上。
と、わたしの家の事情は置いておいて、本題へ。
- 一番台風のイメージがある沖縄県ですら台風が上陸した数はゼロ。
- 上陸の意味がポイント。気象庁の定義に答えが。
- 台風が絶対に上陸しない都道府県は他にも。
- 東京都にも台風の上陸がありえるとしたらどんな状況?
- 日本海側の都道府県は台風が上陸しにくい。
- おわりに
一番台風のイメージがある沖縄県ですら台風が上陸した数はゼロ。
9月9日の台風は異例のルートでしたが、普段の台風といえばまず最初に影響を受けるのが沖縄県というパターンが多いですよね。
そんなわけでテレビでわりと中継される沖縄の台風。正直あの中継、人がわざわざ外に出て喋る必要性はあるのかとは思いますが、印象に残りますしね。あのシステム。
おかげで「沖縄は毎年台風で大変だなぁ」というイメージが強いですし実際受けてます。
しかし!沖縄に台風が上陸した回数は何故か毎年0件です。どう考えてもいちばん被害を受けているイメージなのに。
上陸の意味がポイント。気象庁の定義に答えが。
というわけで、気象庁さんから引用をサクッとさせてもらいます。
接近:台風の中心が国内のいずれかの気象官署等から300km以内に入った場合を「日本に接近した台風」としています。「日本に接近した台風」の数には「日本に上陸した台風」の数も含まれます。
上陸:台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としています。ただし、小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は「通過」としています。また、一度上陸した後に再上陸した場合は含んでいません。
引用元:気象庁サイト https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/ranking/ranking.htmlより
はいもうこれが答えですね。
台風が海岸線に到達した時点で上陸なのですが、北海道・本州・四国・九州でないといけないため、沖縄県は含まれません。
ということで、まず沖縄県にはどうやっても上陸が不可能です。
台風が絶対に上陸しない都道府県は他にも。
先ほどの気象庁の定義を見てピンと来た方も多いでしょうが、注目するのはこの部分。
海岸線に達した場合のところです。
海岸線が無ければ上陸できませんね......。当たり前と言えば当たり前ですけど。
というわけで海のない都道府県は上陸されません。
東京都にも台風の上陸がありえるとしたらどんな状況?
というわけで東京都の形を確認。
はい、東京の南東側(右下)に東京湾がありますね。ここが唯一の東京都台風上陸ルートです!
台風が関東の南側から接近し、東京湾の上をうまく通って東京湾の海岸線から東京都に上陸すれば東京都に台風上陸ということになります。
といっても、東京湾に収まるサイズの小さい台風なんて私が生きている限りでは見たことありませんし、万が一発生したとしてその台風がここにホールインワンする確率なんて天文学的数字をはるかに超えたレアケースです。
台風の定義からして、東京湾に収まるサイズの台風はほぼ不可能ですしね....。
まず起こりませんが、理論上はありえるかもしれないというくらいでジョーク代わりに。
日本海側の都道府県は台風が上陸しにくい。
北側にしか海岸が無い都道府県なんかは上陸がほぼ不可能なので、実際にはゼロだったりします。南側にある他の都道府県で先に上陸していますからね....。日本海側から台風が南に進むかほぼ真東に進むというレアケースでしか上陸できません。
西側に海岸線を持つ都道府県は上陸されますけど。
おわりに
というわけで、東京都に上陸する確率は限りなくゼロに近いというオチ。
知っていてもあまり役に立たない「台風の上陸の定義」という話でした。
クイズなんかでは使えるかもしれませんが、気象庁の定義が今後変わらないとも限らないので念のため確認を!雑談に使う程度なら特に問題ないはず。
といっても何十年と変わってないものがピンポイントでタイミング悪く急に変わるか
という話ですけど。
※データは気象庁サイト(https://www.jma.go.jp/jma/)で発表しているhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1610/konnichiha201610.pdfより